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自然死について学ぼう きっと日本人は救われる 中村仁一先生の講演を聞いて

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大往生したけりゃ医療とかかわるな: 「自然死」のすすめ 中村仁一は名著

老人ホームに勤務されている中村仁一先生の「大往生したけりゃ医療とかかわるな」は名著で僕の蔵書の一つです。自然に死んでいくととはどういうことか、どういう経過をたどるのかを教えてくれる非常に貴重な1冊です。

中村仁一先生講演会 『自然死のすすめ』を聞いた

中村仁一先生の講演会 『自然死のすすめ』を聞きました。
いやー、すごーく、よい話でした。
教科書に乗せてすべての日本人が学んだ方が良いと思いました。

日本人の大部分を救う情報ですよ。
今日は、これに関連して僕が思ったことを書いていこうと思います。

スピリチュアルから死後の世界を学んで「死」の恐怖が減った

僕は小さい頃から漠然と死ぬことを怖がっていました。
夜の闇が死を連想させて怖い思いをする経験は
誰にでもあるのではないでしょうか。

夜のふとした瞬間だけでなく、
僕は中学校の下校時に、ぼーっと考え事をしていたら
無性に死ぬことが怖くなったことがありました。

そして「死んだらどうなるんだろう」と
知りたくなりました。

当時はスピリチュアルなんて言葉はありませんでした。
丹波哲郎さんが、死後の世界の情報を発信して、
「大霊界」という映画を作っていましたが、
半ば、「イロモノ」扱いだったように思います。

当時、死後の世界なんて、
カルト、サブカルチャーのコーナーにしか、
書店では関連書籍は並んでいませんでした。

若干の恥ずかしさと闘いながら
今はもうなくなった江戸川駅前の
小さな本屋さんで、次々と丹波哲郎さんの本を
買っては読み続けたことを覚えています。

真面目な内容でした。

その後も、長年に渡ってスピリチュアル系の本は
ポツポツと買っています。
随分、分かりやすい本が増えました。

死後の世界の有り無しを証明することは出来ません。

でも、「ある」と考えて生きた方が
「生」が充実する、という考えを知りました。

そして「ある」と信じるに足る情報が沢山あり、
それらを学んで行きました。

今では、日常で、死ぬことを考えて恐怖に取りつかれることはなくなりました。

その場になったら分からないですけどね。

神道と死

「死んだあと」のことはスピリチュアル系の本を読みまくって
怖くなくなりました。

でも、昨年、自閉症の息子を助けて溺死しかけたときは、
瞬間、恐怖を感じました。

「死後」については情報を集めまくりましたが、
「死ぬ過程」については関心すら持ったことがないことに気が付きました。

人間ってどうやって死んでいくのでしょう。
これは、あの世の話ではなく、リアルな話ですよね。

でも、情報が極端に少ないと思いませんか?
人間知らないことは怖がるものです。

「死」について考えない。
縁起が悪い、と思って目を背ける。

このことは神道の影響があると僕は考えています。

神道と仏教と死

神道と仏教と死については、井沢元彦さんの本で学んだ
僕の記憶をベースに書きます。
ご興味ある方は是非、井沢元彦さんの本を読んでみてください。

皆さんの近所に神社ありますか?
きっとあるんじゃないでしょうか。
日本中に正確な数は忘れましたが、
何万という膨大な数の神社があるそうです。
神社は神道の建物ですよね。身近なはずです。

しかし、神道、神社ってなんなんでしょう。

神道の教祖はだれでしょう。どんな教義でしょう。教典ってあるのかな?
僕はこの問題に正確には答えられません。
日本人なのにね。

ただ、確か、どれも「ない」だったように思います。
だから神道は宗教ではない、とすらいう人もいます。

でも、「宗教」の定義がなにか、によります。
井沢元彦さんは宗教とは
「科学で証明出来ないことを信じること」
だといいます。

神道の考え方に、言霊信仰、怨霊信仰、穢れなどがあり、
科学でないが、実は、日本人は無自覚にもこれを信じていて
つよい影響を受けているといいます。

そして、神道から受けている、重大な影響の一つに
「死を忌み嫌う」
というものがあります。

妻に先立たれた夫が黄泉の国に妻を取り戻しに行ったら
変わり果てた妻に驚いて逃げ出し、
怒った妻に追いかけられて、桃の実を投げて退治する。

そんな話だったでしょうか。

神道の考えでは、死ぬことに関して救いがないんです。

そこで日本人が活用したのが「仏教」です。
死にまつわることを仏教に担ってもらいました。

赤ちゃんが生まれたら神社に行きますが、
死んだらお寺です。

日本人は死ぬことから目を背けていますが、
それは神道の影響です。

宗教の影響です。

死後の世界については、物語ですが、
死んでいく過程はまだ生きているので現実の問題です。

この点については、しっかりと目を見開いて凝視しましょう。

自然死がどういうものかを中村仁一先生の講演を聞いて
僕は救われました。死んでいく過程に対する恐怖が激減しました。

死について親と話が出来ないと大変なことになりますよ

僕の親は70代半ばを過ぎました。
僕自身は「死」について興味を思ってきましたし、
MR(製薬会社の営業)として20年医療の一端に関わってきました。

昨年、父が大病したこともあり、
最近は両親と死について話をする機会がありました。

まあ、世間話とは行きませんが、
事務的というか、仕事の一環みたいな感じで
普通に話が出来ました。

あと何年くらい生きられたら満足?
どういう最期が理想かなあ?
とか、そういう話しです。

中村仁一先生の講演を聞く前だったのですが、
講演を聞いて、僕が両親とした会話は
非常に貴重でありながら、
結構珍しいのではないかと思いました。

親が自分の死について子どもと話したがっても
子供が「縁起でもない」と言ったり、

逆のパターンだと
「お前は俺が早く死ぬのを待っているのか」
みたいに親が怒りだしたりして会話が成立しないことが多いそうです。

でも、親と会話が出来るうちに
死について話をしておかないと、
最期を苦しめてしまう、
逆に話をしておけば、
苦しませず、痛ませず、穏やかな最期を
迎えることが出来るのではないか、
と考えるようになりました。

これって、重要ですよね。

だって、死って全員に訪れるんですから。

「縁起でもない」とか言って会話を避けても「死」そのものは避けることが出来ません。

現代社会で行われている延命治療、介護処置が
死を苦しめている、というのです。

驚きましたが、中村仁一先生の講演を聞いて納得ができました。

中村仁一先生が説く自然死について学び
そのことについて親と話をしておくことが大切だと思い始めています。

医療、老い、死に関して医者任せにしている日本

医療の世界に全く興味も知識もなかった僕が
就職活動の失敗で、製薬会社に勤めることになりました。

MR試験というものが始まる直前のことでした。

新卒では町工場のような小さな製薬会社に入りました。
1年間の所属でした。

新卒を育てた経験もなく、
もちろんMR試験対策をしたことがない会社でした。

週に1回、薬剤師の先生から
試験範囲の勉強を教わりました。

未知のことばかりで頭が拒絶し
授業が始まってすぐに眠くなっていました。

人間の脳は知らないものを拒絶するんです。
知らないことだらけで眠くなってしまうのは仕方のないことです。

どんなに頑張っても眠くなりました。
こりゃ、MR試験に受かるなんて無理だよ、
と思いました。

当時僕は勉強法も知りませんでしたから。

その後、第二新卒として外資系の製薬会社に入って、
導入研修というものを同期と一緒に受けました。

3か月ぐらい研修所に寝泊まりして
勉強漬け日々です。

僕は1社目で失敗して、2社目に拾ってもらった
という感覚があったので、
シャカリキに勉強しました。

高校、大学と受験を経験したことのない僕にとっては
人生で最も勉強した時期でした。

あの時の環境があって僕はMR試験に合格することが出来ました。

MR試験は広く浅く医学薬学について学ぶことが出来ます。

ただ、医師と話込めるくらいのレベルになるには
その領域の専門になる必要があります。

僕は糖尿病、高脂血症、高血圧、胃がん、乳がん、大腸がん、多発性骨髄腫の
薬を売ったことがあり、その分野に関しては結構勉強したので
多少のことは分かります。

でも、専門に勉強したことのない疾患について独学で新たに知識を着ける大変さは身に染みて分かっています。

簡単に独学で学べるのであれば、製薬会社はコストをかけて教育研修部を置くことはないでしょう。

特に、がん、は難しいです。

僕は生活習慣病専門MRから抗がん剤の専門MRになりました。
最初に抗がん剤を売るようになった時は、

吸収合併された立場だったためか、
十分な癌に関する研修を受けなかったために
大変苦労した経験をしています。

その後、転職して二つの会社でそれぞれ2か月、1か月の癌に特化した
集中研修を受けましたのでなんとか「癌」とはなにか
理解出来るようになったと思っています。

これだけ勉強されられるのだからMRは給料が高い存在である
とも思っています。

言いたいことは一般の人が医学薬学について
医師にモノを申せるレベルにまで独学で到達するのは
至難の業と僕が体験上から理解している、ということです。

医療、老い、死について一般の人が
「医者任せ」になってしまうのも仕方ないような気がします。

そこでご紹介したいエピソードがあります。

MRになるために研修を受けていた時のことです。
「健康の定義はない」
と教わったことです。

これ、覚えておいていただきたいキーワードです。

最適な血圧の値はいくつか誰にも分からない

人それぞれみんな違います。
あなたにとって最適な血圧値というものがあります。

でも、それを測る方法がありません。

だから、だれもあなたの最適な血圧値は知らないのです。

これは科学者の武田邦彦先生がおっしゃっています。

では、健康診断、人間ドックで基準とされている値はどうやって決まっているのでしょうか。

健康な若い人の90%が収まる値を基準値としているのだそうです。

健康な若い人でも10%はそもそも外れる値なのです。

歳をとれば老化現象が起きます。
だから、若い人の値を当てはめるのは無理があります。

色々な検査項目があるので
どれかしらは若い時の基準から外れるところが出てきます。

高齢者で健診結果で何も引っかからない人は
わずか7%しかいない、というのです。

93%の人が病気だというのです。

おかしくないですか?

老化を病気としているからのようです。

健康の定義がないからこうなるのでしょう。

延命処置が死を苦しいものにしている!?

人間が生き物として自然に死に向かって準備をすると
食欲が落ちて、脱水状態になったり、色々な変化が出てきます。

ほとんどの医師は自然死をしりません。

死に向かう体の変化を異常と判断して、
若くて健康な人と同じ状態にしようと
医療を施します。

そうすると、自然死していたであろう時期よりも
きっと長く生きることになっているはずです。

つまり、延命処置をしないと
見殺しにしたことになってしまって
医療者が罪に問われてしまうので
延命処置をせざるを得ない、というのが僕の理解です。

しかし、中村仁一先生の講演を聞いた今の理解では、
体が死のうと準備をしている自然現象なのに、
無理やり延命処置をすることで、
死を苦しいものにしているのです。

長生きよりも穏やかな最期を

一日でも長く生きていたい、そう考えるのも自然なことのような気がします。
親や妻にも一日でも長く生きてほしい、と思います。

僕らのその思いに医療は応えて、結果、ここまで日本人の寿命が延びたのでしょう。

でも、親も歳をとり、自分もアラフィフになって
死を現実的に考えてみれば、
数日、数週間ただ時間だけ伸ばすよりも、
生きている間どんな状態でいるのかが大事な気がしてきました。

痛まず、苦しまず、穏やかな最期を希望します。

しかし、医療が原因で、痛み、苦しみ、壮絶な最期になっている
可能性を今感じてます。

死ぬのは自然なことなので、
中村先生の言うように、
医療は最低限度で抑えるのが良いのではないでしょうか。

医療費の増大が叫ばれて久しいですが、
終末期に莫大なお金が掛かっています。

それが、親を苦しめるために使われているコストだとしたら
ナンセンスではないでしょうか。

日本人の苦手な死に向き合って、
終末期医療について考えることは、
良いことだと思います。

中村先生の話を聞いて、
「あれ?自然死って、こんなに穏やかなんだ」
と知れば、死に向かうこと、老いることが怖くなくなります。

すると日々の生活も楽になるんじゃないでしょうか。

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大学卒業時就職活動に失敗し小さな製薬会社に就職。
そこではスキルが身に付かないと危機感を抱いて1年で退職。外資系製薬に転職。入社後即、そこよりも大きな外資系製薬に吸収合併されて上司、先輩の多くがリストラされるのを目の当たりにしました。
そこから転職を繰り返してより専門性を高め、高めた結果、目標になる上司、先輩、同僚が見当たらず仕事がつまらな過ぎて脱サラ。
2018年は1年間主夫をしながら家族とたっぷりの時間を過ごしながら父の介護もしていました。
長男は自閉症。
20年専業主婦だった妻は代わりに仕事を見つけて働きに出ています。仕事以外に5つのコミュニティーい所属して日を追うごとに活性化しています。
脱サラ直後はFX(外国為替証拠金取引)で生活費程度稼げていましたが、2018年8月のトルコリラショック以降お小遣い程度の収入。
インターネットビジネスに希望を見出して「慶應わっきー」で勉強してブログスタート。いつかはパソコン1台で稼げるようになりたいなあと夢に満ち溢れている1973年生れの45歳です。